今からできる!「匂い」に敏感なお子さんへの災害対策

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鼻を抑える子ども 災害対策

「電車の中の匂いが苦手で乗れない」「布団の匂いが違うと眠れない」など、「匂い」に関するお子さんのお悩みはありますか?
子どもに限らず、多くの人が気にならないような匂いに、苦痛や苦手さを感じる人もいるかと思います。

災害が起きた時の映像を見たことがある方は、思い出してみてください。
家に流れ込んだ泥水、倒壊した家の粉塵、崩壊した河川の水・・・

その光景から様々な匂いが思い浮かぶかと思います。
しかし、本当の災害時はその想像以上の匂いが立ち込めるのではないでしょうか。

また、沢山の人が集まる避難所では、タバコ、体臭、食べ物など慣れない匂いに触れることもあるでしょう。

苦手な「匂い」の中で生活をしていくことは、大きなストレスにつながります。
他にも様々なストレスのかかる災害時、少しでも負担なく過ごすヒントをご紹介します。

1.匂いを避けられる場所の確保しよう

避難所にはたくさんの人が避難をしてきます。
「人」が多くなるとどうなるでしょうか?

体臭、タバコの匂いなど、何となく不快なイメージのある匂いは想像つくかと思います。
不快なイメージの匂い以外にも、「人」が集まることで沢山の匂いが重なります。

知人の家に遊びに行くと、自分の家とは違う「家の匂い」を感じることがありませんか?
一つでは不快に感じない匂いでも、その匂いが沢山重なると強い匂いと感じることもあるかと思います。

そこで、避難所へ避難した際には、少しでも「匂い」の少ない場所を探してみることが、当然のように思えて、大切なポイントです。

特に調理場所やトイレ、喫煙エリアなどは「匂い」が強くなる可能性があります。
そのような匂いの強い場所が、避難所内のどこに設置をされているかを確認をしておきましょう。

この時に「換気」ということも、大きなポイントになってきます。
換気が整っている環境は、「匂い」も少しは入れ替えができるかと思います。
窓の近くや、空調設備が揃ったエリアを探してみましょう。

2.防災バッグの中に対策グッズを準備しよう

「匂い」に対応する用品を準備しておくことも、一つ対策になります。
匂い対策には、苦手な匂いを「消す」と言う対策と、お気に入りの匂いを「足す」と言う対策が考えられます。

まず「消す」対策としては、匂いを遮断する用品として、個包装されたマスクや、スカーフ、鼻栓などお子さんのサイズに合ったものを準備しておくことがおすすめです。
「実際に使ったら大きくて使えなかった」と言うことがないように、防災バッグに準備をする前に、必ず試着をしてサイズを確認しておきましょう。

「足す」対策としては、普段使っている芳香剤やお気に入りの香りのスプレーなども良いですが、「自分の香り」と言うのも大切です。
いつも使っているタオルやハンカチ、人形、羽織物など自分の香りがついた物を用意しておくのも良いかと思います。
スプレーや芳香剤を用意する時には、反対に香りが強すぎて、他の方の迷惑にならないものを検討しておくことも大切です。

3.匂いに対する周囲の理解を深める

自分だけで「何とかしよう」ではなく、周囲の人に理解をしてもらい、協力を得ることも大切です。
「匂い」が苦手な子どもがいることを周囲の人に相談することで、何かしらの対策が可能になるかもしれません。

例えば、避難所のスタッフなど理解を得られやすい方へ、喫煙所の設置場所を検討してもらったり、強い香りのする物品の使用を控えてもらうようお願いするなど、相談をしておくことも一つ手段です。
直接相談することが難しい場合は、掲示物などご自身が取り組みやすい方法で伝えてみましょう。

また、相談された方は、匂いが苦手なお子さんへどんな配慮があると良いのかをイメージしにくい可能性もあります。
相談をする時には、配慮のポイントを具体的に共有しておくとより対策につながりやすいかと思います。

4.気持ちへの配慮

普段、満員電車の「匂い」や掃除が行き届いていないトイレを使用した時など、不快に感じることなどありませんか?
普段の生活の中でも、「匂い」はストレスに繋がりやすい問題です。
災害時のように、ただでさえ不安が多く、さらに多くの「匂い」が想定される環境では、お子さんのストレスがより一層大きくなる可能性があります。

いつまで続くかわからない避難生活の中、少しでも心身を健康に保つには、適切なストレス解消が大切です。

上記に記してきたように、直接「匂い」に対応する方法を考えることはもちろんですが、「匂い」以外にもストレスを解消する方法を考えましょう。

避難所では体操やダンスの時間などが設けられていることもあるので、積極的に参加をしてみるのも良いですね。
周りの被災した方に迷惑をかけない範囲であれば、普段行っている好きな遊びを行うことも良いかと思います。
持ち運びがしやすいカードゲームなどを避難バックに準備しておくのも良いですね。

安心感を与える声かけや、お気に入りのおもちゃや絵本を持参するなど、災害という異常事態でも精神的な安定を保てるように準備をしておくのも大切なポイントです。



避難生活を送るにあたり、「匂い」は大きな問題となります。
特に「匂い」に敏感なお子さんのためには、災害時に適切な対応が必要です。

匂いを避けられる環境の確保、持参品の準備、周囲との協力を通じて、子どもたちが安心して避難生活を送れるよう配慮しましょう。

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